生涯聴き続ける邦楽ロックの名盤20選!
※公式音源があるおすすめな曲は動画を貼って紹介しています。貼っていなくても気になるアルバムの曲があればぜひチェックしてみてくださいね。
https://triggerbrook.com/hogaku-100songs/
- フジファブリック 『フジファブリック』
- サンボマスター 『音楽の子供はみな歌う』
- 布袋寅泰 『GUITARHYTHM』
- 椎名林檎 『無罪モラトリアム』
- bloodthirsty butchers 『kocorono』
- the pillows 『LITTLE BUSTERS』
- 玉置浩二 『JUNK LAND』
- カルメン・マキ&OZ 『カルメン・マキ&OZ』
- 桑田佳祐 『孤独の太陽』
- ウルフルズ 『トロフィー』
- くるり 『ソングライン』
- サニーデイ・サービス 『LOVE ALBUM』
- 岡村靖幸 『靖幸』
- YO-KING 『DEFROSTER ROCK』
- スピッツ 『オーロラになれなかった人のために』
- GRIM SPANKY 『SUNRISE JOURNEY』
- 長澤知之 『JUNKLIFE』
- Yogee New Waves 『BLUEHARLEM』
- SMILE 『FOR YOUR SMILE』
- フラワーカンパニーズ 『ハッピーエンド』
- まとめ
フジファブリック 『フジファブリック』
発売日/2004年11月10日
故・志村正彦が遺したフジファブリックの始まりであると同時に、永遠に輝き続ける日本語ロックの名盤。
ノリのいいロックから胸に沁み入るナンバーまでバラエティに富んでおり、クセのある曲調やバンド・サウンドは文句なしにカッコイイ。
「陽炎」「赤黄色の金木犀」のようなシングル曲の素晴らしさは言わずもがな、「追ってけ追ってけ」「サボテンレコード」のような曲にこそフジファブリックならではの魅力がぎっしり詰まってます。
中毒性をともなう完璧なロック・アルバム。
Pick Up Song♪「陽炎」
サンボマスター 『音楽の子供はみな歌う』
発売日/2008年1月23日
1st「新しき日本語ロックの道と光」を聴いたときの衝撃は凄まじく、しばらくこのアルバムしか聴かなかったことをよく覚えている。
そして、その後のサンボマスターはロックと言うジャンルの中にぬくもりと優しさまでを封じ込め、唯一無二のロックンロールを掻き鳴らしながら、ついにはこの4thアルバムを届けてくれた。
「愛することのすべて」「少年エレクトリック」のような疾走感、涙腺を刺激する「新しい朝」「I Love You」をはじめ、魅力あふれる楽曲が揃っている。
サンボマスターをあまり聴かない人にこそ、触れてみてほしい作品。
ここまで熱くラブ&ピースを感じるロック・バンドを他に知らない。
布袋寅泰 『GUITARHYTHM』
発売日/1988年10月5日
社会現象にまでなったBOOWY狂騒の直後にリリースしたソロデビュー作。
個人的には布袋寅泰の全キャリアの中でこれを超えるものはない。
GUITAR+RHYTHM=GUITARHYTHM(ギタリズム)というセンス極まるタイトルのとおり、ギタリストとしての才能をまざまざと見せつけてくれます。
特に「GLORIOUS DAYS」「DANCING WITH THE MOONLIGHT」「CLIMB」「GUITARHYTHM」あたりは最高ですね。
2019年現在ですでにリリースから30年以上も経っていますが、何年経っても色褪せないという表現は、正にこういう作品のことを言うのでしょう。
全ロックファン必聴のマストバイな一枚。
椎名林檎 『無罪モラトリアム』
発売日/1999年2月24日
歌詞、曲、歌声、ビジュアル、存在を形づくるすべてにおいて真にオリジナリティ溢れるロックな歌姫のデビューアルバム。
しっとりと聴かせる歌から耳をつんざく絶叫までが同居し、それまでの女性ロック歌手のイメージをガラリと変えてしまった唯一無二の存在感が凄い。
セクシーなルックスや、巻き舌唱法で唄う攻撃的なサウンドは文句なしにカッコいいし、「ここでキスして。」の歌詞やメロディなんて胸がキュンとしてしまいますね。
以降も素晴らしい作品を出しているとはいえ、この1stのインパクトは絶大です。
女性ロック歌手のイメージを覆した名盤中の名盤。
Pick Up Song♪「ここでキスして。」
bloodthirsty butchers 『kocorono』
発売日/1996年10月23日
ブッチャーズの4thアルバム「kocorono」は紛れもなく日本語ロックの金字塔なわけで、ロックが好きでこの音に反応しない人なんているわけがないと勝手に思ってます。
「2月」から「12月」までの11カ月の心象風景を綴った作品である今作を形作っているのはファズを効かせたギター、哀愁漂うフレーズとメロディ、そして切なくも優しい歌声が感情を揺さぶる故・吉村秀樹(ボーカル/ギター)の歌。
アルバム通して聴きたい作品ながらも、あえて個人的ハイライトを選ぶなら「7月」。
9分にも及ぶ長尺な曲ですが、後半で聴くことが出来る怒涛のバンド・アンサンブルなんて、ただただ身を任せて音の渦の中で酔いしれたい。サイコー。
これを名盤と呼べないなら、名盤なんて言葉はいらない。
Pick Up Song♪「8月」
the pillows 『LITTLE BUSTERS』
発売日/1998年2月21日
もはやベスト盤とも言えるほど名曲ばかりが収録されている6thアルバム。
ロックファンに限らずおすすめしたい、ポップで胸キュンな楽曲の数々を聴いていると、山中さわお(ボーカル/ギター)のズバ抜けたソングライティングの才能にはただただ感服してしまう。
「アナザーモーニング」「HYBRID RAINBOW」のような有名曲の他にも「ONE Life」「THAT HOUSE」「like a love song」「パトリシア」「LITTLE BUSTERS」など、、っていうか全部か(笑)。
このアルバムを聴けば「捨て曲なし」の意味がよく分かる。
全音楽ファン必聴!ポップなロックの最高峰。
Pick Up Song♪「ハイブリッドレインボウ」
玉置浩二 『JUNK LAND』
発売日/1997年9月21日
何度となく聴いている名曲中の名曲「JUNK LAND」を筆頭に、アコースティック中心の作風ながらも歌の持つパワーが圧倒的な渾身の一枚。
玉置浩二の歌唱力はプロの歌手の中でもトップレベルにあることは知れた話ですが、詩・メロディ・アレンジのすべてにおいて素晴らしく、玉置作品の中でも断トツに好き。
「風にさらわれて」「MR.LONELY」「しあわせのランプ」のような感動的な曲にくわえ、アコギで静かに爪弾くインスト2曲もこのアルバムによりいっそうの温もりを与えています。
老若男女に愛される、一家に一枚置いておきたいアルバム。
カルメン・マキ&OZ 『カルメン・マキ&OZ』
発売日/1975年1月
ロックの黄金期、世界中でロックバンドが隆盛を極めていた70年代において、日本にもこんなシンガーがいたことを忘れてはいけない。
日本における女性ロックシンガーのパイオニアであると言えるカルメン・マキ。
まず特筆すべきは、パープルにも近いハードロック感やプログレにも通じる空気感を漂わせる演奏陣の素晴らしさ。カッコ良すぎて泣けてきます。
そして、強力なバンドをバックに鬼気迫る熱唱を聴かせるカルメン・マキの存在感には神々しささえあり、激しく感情を揺さぶってくる。
アルバムに収録されている全6曲すべてが名曲。シングル曲「午前1時のスケッチ」「私は風」のようなヘヴィな曲にも圧倒されますが、ミディアムナンバー「朝の風景」「Image song」なんかを聴いていると、胸の奥を締め付けられるような感動に包まれていく。
こんな作品に出会えたんだから、ロックが好きで良かったと心の底から思います。
邦楽ロックの誇り。燦々と輝き続ける大名盤。
桑田佳祐 『孤独の太陽』
発売日/1994年9月23日
桑田佳祐のソロ第2弾となる本作は、サザンでもKUWATA BANDでも聴くことが出来なかった、もっとずっと男臭いロックを掻き鳴らしている。
たとえば「漫画ドリーム」「すべての歌に懺悔しな!!」「貧乏ブルース」あたりなんてソロならではでしょう。とうていサザンでやれるような曲ではないですが、いずれもアグレッシブでやたらとカッコいい。
かと思えば「しゃあない節」「飛べないモスキート」「真夜中のダンディ」など多くのリスナーが好きになりそうな名曲も揃っているところが桑田佳祐らしい。
こういうロックを聴かせる人ってなかなか希少ですし、貴重な存在ですよね。
先入観を捨てて聴くべき傑作。やっぱり桑田佳祐は凄かった。
ウルフルズ 『トロフィー』
発売日/1999年12月8日
ウルフルズは素晴らしいバンドだ。これまでも、幾多もの曲から元気や感動をもらってきた。曲の良さはもちろんのこと、なんと言ってもトータス松本の歌や声には堪らない魅力を感じている。
コミカルな面も多いバンドですが、この6枚目となるアルバムでは比較的「硬派」な路線のウルフルズを聴くことができます。
正統派ロックナンバー「ヤング ソウル ダイナマイト」「メゲメゲ2000」、これぞウルフルズ!な微笑ましいファンクナンバー「A・A・P-FUNK ~DO-YA、みんな!~」、そして中でも圧巻なのは「夢」と「心」。この2曲で聴けるトータスの絶唱はまさにソウルシンガーであり、心揺さぶる大名曲には感涙必至です。
心のハートに火をつけるソウル・サウンド・ミュージック。
くるり 『ソングライン』
発売日/2018年9月19日
アルバム毎に様々な音楽性を見せてくれるバンドが放った12枚目のアルバム「ソングライン」ですが、一聴してくるり作品の中で一番好きになった。
古今東西のあらゆる音楽から拝借する遊び心も織り交ぜながら、至高のロック&ポップスに昇華させているところが素晴らしい。
これぞくるり!なギターポップ「その線は水平線」、洋楽ファンならニヤリと反応してしまう「ソングライン」や「忘れないように」、感動的なバンドアンサンブルが胸に響く「どれくらいの」をはじめ、多くの音楽ファンを魅了する魅力が詰まっています。
ロックの神様に愛されたバンドが届けてくれたマスターピース。
Pick Up Song♪「その線は水平線」
サニーデイ・サービス 『LOVE ALBUM』
発売日/2000年9月20日
7枚目のオリジナルアルバムにしてラストアルバム。そして、サニーデイ史上最高傑作。
サニーデイと言えば瑞々しくキラキラしたギターポップが素敵なバンドですが、本作でもソングライティングのセンスが炸裂、オープニングから一気に惹き込まれてしまう。
M2「夜のメロディ」から「胸いっぱい」「万華鏡」までの流れですでにサニーデイのポップワールドが全開。中盤ではアダルトな趣の曲が並んでいる。
そして個人的ハイライトと言えるのがM9「パレード」。全身を包み込むあたたかいポップなサウンドに身をくねらせ、ラストの盛り上がりには目頭が熱くなってくる。
これがラストアルバムだと分かって聴くと、エンドソング「WILD WILD PARTY」の楽しく陽気な雰囲気がなぜか切なく感じてしまう。
いい音楽を聴きたくなったら取り出すのはこの一枚。
岡村靖幸 『靖幸』
発売日/1989年7月14日
岡村靖幸の名盤としてよく取り上げられるのは、この3rdアルバムの次にリリースした「家庭教師」ですが、私的には断然こっちがベストです。
青春時代に聴きまくり、生涯手放すことがないJ-POP、J-ROCKの大、大、大名盤。
あまりにも個性が強いため、万人に受け入れられる音楽ではないかも知れない。でも受け入れてしまったら最後、とことん岡村ワールドの住人になることでしょう。
日本においてのKing of Popは岡村靖幸です。究極に独創的な世界観、そして天才としか言いようがないメロディセンス。この人のソングライティング能力はステージが違う気がする。
聴きどころ満載なポップワールドの中でひと際違った表情を見せる「友人のふり」は必聴。
この人、ホント凄い。
岡村ワールドでまずは聴くべき一枚。ハマったら一生抜け出せない世界。
YO-KING 『DEFROSTER ROCK』
発売日/1999年4月1日
YO-KINGには2つの顔がある。一つは荒々しく勇ましい男気ロックモード、もう一つは優しさと温もりあふれるハートウォーミングなマイルドモード。
真心ブラザーズでもソロでも個人的にはマイルドなYO-KINGに惚れ込んでいるわけですが、数ある作品の中でもソロ1stにあたる本作のバランスはとても心地がいい。
歌詞もメロディラインもグッとくる「きれいな水」「その後の世界」「いつかのうみ」「遠い星と近くの君」、サイケなインスト「デフロスタ ロック」やスペイシーなロックサウンドが異質な「WEATHER ROCK」など天才YO-KINGの世界にどっぷりと浸かれます。
もはやロックの域を超えた、心震わすソウルミュージック。
スピッツ 『オーロラになれなかった人のために』
発売日/1992年4月25日
スピッツ初期の作品である本作は5曲入りのミニアルバムで、全曲でホーンセクションを取り入れている異色なスタイルのアルバム。
いつものスピッツらしいバンドサウンドではなく、明らかに他のアルバムとは一線を画しますが、粒ぞろいの名曲ばかりです。
私的には唯一の軽快なナンバー「海ねこ」が最高。懐かしさを覚えるメロディ、踊るベースラインに跳ねるリズム、彩りを添えるホーンセクション、マサムネ氏の歌声、そのどれもにハマり、何度も聴き返してしまう。
聴き込むほどに「大切なアルバム」になる。
GRIM SPANKY 『SUNRISE JOURNEY』
発売日/2015年7月22日
ロックが好きなら激必聴盤。恐るべき完成度を誇る1stアルバム。
Vo.松尾レミとGt.亀本寛貴の男女2人組が鳴らす音楽は、洋楽ロックしか聴かない層でさえ反応してしまう魅力に包まれている。
和製ジャニス・ジョプリンと称される松尾レミの歌声と存在感は日本のロックシーンにおいて特別なものだし、その圧倒的なシンガーを前にセンスあふれるギターを披露する亀本寛貴の存在も、このユニットが創り出す音楽には欠かせない。カッコいいギタープレイを存分に聴くことができます。
この人たちはどの曲がおすすめとか言う次元のバンドではなく、少なくとも1stアルバムに関しては「聴け!」と言いたくなってしまう。まずは聴こうよと。
いつの時代でも愛されるロックとは、きっとこういう音楽なんだろう。
Pick Up Song