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【不朽の名作】30年ぶりに観た 映画『スタンド・バイ・ミー』

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「スタンド・バイ・ミー」

映画も主題歌もあまりに有名なこの作品。

記憶はあいまいですが、僕がこの映画を観たのはもう30年ほど前のこと。

当時の記憶と言えば「とにかくいい映画だった」くらいなもので、内容を細かく思い出すことが出来なかったこともあり、無性に観たくなりました。

おっさんになって観た30年ぶりの「スタンド・バイ・ミー」。

今の僕にはどんな風に映ったのでしょうか。

 

概要

1950年代末のアメリカ・オレゴン州の田舎町が舞台。それぞれの家庭に問題を抱える4人の少年が、行方不明になった少年の死体を見つける旅に出る姿を描いた青春映画。

原作スティーブン・キング
監督ロブ・ライナー
主題歌ベン・E・キング『スタンド・バイ・ミー』
公開日アメリカ:1986年 日本:1987年
主な出演者ウィル・ウィートン
リヴァー・フェニックス
コリー・フェルドマン
ジェリー・オコンネル
キーファー・サザーランド
ジョン・キューザック

 

ストーリー(ネタバレなし)

劇中で語り部になっているのは4人の少年の中の一人で、大人になった主人公のゴーディ。作家になった彼は、ある日「弁護士クリストファー・チェンバーズ刺殺される」という新聞記事を見つけて少年だった頃を思い出す。

時代は1959年、オレゴン州の田舎町。家庭に何かしらの問題を抱えている12歳の4人の少年たち(ゴーディ、クリス、テディ、バーン)は、木の上に組み立てた「秘密基地」に集まってはタバコを吸ったりトランプをしながら、いつも一緒に遊んでいた。

ある日、バーンは列車に轢かれた少年の死体が野ざらしになっていることを偶然耳にする。この話を3人の仲間に話し「死体を見つければ英雄になれる」という動機から、少年たちは線路沿いに死体探しの旅に出る。

並行してクリスやバーンの兄たちがメンバーになっている不良グループも頻繁に登場する中で、少年たちのひと夏の冒険は進んでいく。

はたして彼らは無事に死体を見つけることができ、英雄になれたのか。

 

感想

目立ったクライマックス的なシーンがあるわけでもなく素朴な作品ながらも、やっぱり面白かった。自身の少年時代を思い出し、青春期を懐かしむきっかけにもなりました。

この作品は、子供から大人へと移りゆく中で抱える様々な悩みやコンプレックス、そして大切な家族のことにも触れながら、友情の素晴らしさを描いています。

10代の頃は同世代の目線で、あれから30年が過ぎた今は子供をもった親の目線でも見てしまいましたが、率直なことを言えば子供も大人も関係なく、人間社会ってずっとこんな感じだよな~って。

人生経験がまだ浅く、うまく言葉で表現できない子供の頃は「自分のことを分かってほしい」と訴えても、不器用に願うから相手に伝わらず腹が立つし、社会のルールも物事の良し悪しもまだよく分からないから、悪気なく人を傷つけてしまうこともある。

時にむしゃくしゃしながらも、色々な経験を重ねていきながら心身ともに成長していくわけですが、

 

大人になって何か変わったことってあるのかな。

そもそも大人ってなんだろう?

なんて言う、子供みたいなことを考えてしまった。

 

もちろん常識的な考え方は身についているし、ちゃんと仕事をして子供も育てている。見た目だって年齢だって、まごうことなき大人です。

ただ、気持ちの奥底では恥ずかしいほど昔と何も変わらない。

 

充分に社会経験を積んできたつもりでも、少年時代と同じように不安だって悩みだってある。いや、逆にリアルな現実を知ってしまった大人の方がもっと大変かも知れない。

大人のような子供は少ないけれど、子供みたいな大人はいくらだっている。

 

結局、生活のステージが変わっただけであとは何も変わらない。

ということは、大切なことだって基本的には同じだよな。

 

 

スタンド・バイ・ミー(わたしのそばにいて)

 

友達の存在をあらためて考えた。

 

ありがたいことに僕にはそう思える親友がいる。

たまにしか会えないけど、一生離れることもない。

 

そして、こうした親友たちのおかげで何度も訪れる社会の荒波を乗り越えてきた気がする。乗り越えられずに挫折した時も、弱った心を救ってくれた。

この作品の少年たちのようにいつでも一緒に行動はできないですが、離れていても繋がっている感覚があることがとても嬉しい。

 

この映画を30年ぶりに見て、こんなにセンチメンタルな気持ちになるとは思っても見なかったけど、おっさんになった僕にメッセージをくれた気がします。

 

青春はとっくの昔に終わったけれど、若かりし頃の気持ちを忘れてはいけない。

そんなことを思ったわけですね。

 

永遠の名曲『Stand By Me』

 

あとがき

スタンド・バイ・ミーを観た当時、この少年たちのように旅をしたいと思ったし、少年たちがタバコを吸う姿に憧れて、ガキのくせに自分も吸ってみた。線路に手をつければ列車の接近が分かるものかと、何を勘違いしたのか耳をつけたことがある。

そういえば、ジャッキー・チェンの映画が放送された次の日は、学校中にジャッキー・チェンが現れた。見よう見マネの酔拳を披露したいから、相手を見つけてはふざけ合ったものだ。

 

なんか、ずっと遠くの記憶が蘇って懐かしくなった。

少年時代とか青春時代ってやっぱり特別なんだと思う。

 

いつまでも少年のままでいるのは違うけど、

少年のような気持ちは持ち続けたい。

 

そんなことを思い出させてくれた青春映画でした。