日本でも絶大な人気を誇るバンド、クイーン(QUEEN)。
海外のロックバンドでありながら、クイーンほど幅広い世代や音楽ファンに愛され続けているバンドは他にいないのではないでしょうか。
2018年には映画『ボヘミアン・ラプソディ』が世界中で大ヒット。ここ日本においても、社会現象だったと言えるような一大ムーブメントでした。
空前のクイーンブームが沸き起こり、各音楽誌もこぞって特集。TVでも特番を放送するなど、たとえクイーンに興味がなくても、『クイーン』『フレディー・マーキュリー』というワードは無意識に目にしていたことでしょう。
でも、冷静に考えてみるとちょっと不思議。なぜクイーンはこんなにも愛されるのか。
クイーンと同時代から活動しているバンドは、他にもたくさんいます。そして、クイーンと同じように世界的人気があるバンドも、もちろん存在します。
しかし、仮にクイーン以外のバンドが同じような映画を公開したとしても、あそこまで話題になることも、記録的な大ヒットになることも、まずあり得ないと思う。
クイーンが凄いバンドなのは周知の事実なのでここでは詳しく触れませんが、フレディー・マーキュリーという絶対的・圧倒的フロントマンの存在が大きいことは言うまでもありません。
ロック・ボーカリストの常識を覆すようなスタイルは様々な音楽ファンを魅了し、楽曲の素晴らしさ、型破りなパフォーマンス、驚異的な歌声、そのすべてを形づくる“存在そのもの”が規格外でした。
そして、45歳という若さでこの世を去り、伝説になった。
本題。
多くのベスト盤をリリースしているクイーンですが、それだけを聴いて終わってしまうとすれば、非常にもったいないバンドです。
『ボヘミアン・ラプソディ』『ウィー・ウィル・ロック・ユー』『ウィー・アー・ザ・チャンピオン』など、誰でも知っているような超有名曲はいいとして、それ以外に収録される曲のほとんどが、似たような選曲になっているのがベスト盤です。
しかし、15枚もリリースしているオリジナル・アルバムの中には、魅力的な曲がまだまだたくさんあります。
オリジナル作も聴いているファンからすれば興味外かも知れませんが、ベスト盤でしか聴いたことがないのであれば、もっとこのバンドを知るきっかけになればいいなと。
素晴らしきロックの世界。
ぜひ、チェックしてみてください。
※ベスト盤があまりにも多いため、紹介する曲の一部はアルバムによって収録されているものもあります。
もっとクイーンを知るための裏ベストな20曲
1.永遠の翼 –6th album『世界に捧ぐ』収録-
2.ドント・トライ・ソー・ハード -14th album『イニュエンドウ』収録-
3.神々の民 -14th album『イニュエンドウ』収録-
4.スウィート・シスター -8th album『ザ・ゲーム』収録-
5.マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン -2nd album『クイーン II』収録-
6.ファニー・ハウ・ラヴ・イズ -2nd album『クイーン II』収録-
ガンズのアクセル・ローズが“俺が死んだら棺桶に入れてくれ”とまで言った逸話もある、最高なロックアルバム。
7.タイ・ユア・マザー・ダウン -5th album『華麗なるレース』収録-
8.ユー・アンド・アイ -5th album『華麗なるレース』収録-
9.うちひしがれて -7th album『ジャズ』収録-
10.デッド・オン・タイム -7th album『ジャズ』収録-
11.デス・オン・トゥ・レッグス -4th album『オペラ座の夜』収録-
12.スウィート・レディ -4th album『オペラ座の夜』収録-
13.悲しい世界 -11th album『ザ・ワークス』収録-
14.ドゥーイング・オール・ライト -1st album『戦慄の王女』収録-
15.マイ・フェアリー・キング -1st album『戦慄の王女』収録-
16.ライアー -1st album『戦慄の王女』収録-
クイーン伝説はここから始まった。まだ粗削りながらも完成度の高いデビュー・アルバム。
17.ブライトン・ロック -3rd album『シアー・ハート・アタック』収録-
18.シー・メイクス・ミー -3rd album『シアー・ハート・アタック』収録-
19.カショーギの船 -13th album『ザ・ミラクル』収録-
20.レット・ミー・リヴ -15th album『メイド・イン・ヘヴン』収録
あとがき
ベスト盤に収録されることがあまりない曲の中から選んだ20曲。
それでも、結局はクイーンの曲の一部でしかないので、オリジナル作品に触れてみるきっかけにしていただければ幸いです。
あらためて思うのは、フレディー・マーキュリーが歌うクイーンのライブを一度でも観てみたかったし、もっと新しい曲も聴いてみたかった。
でも、それが叶わうことはもうない。
それでも、2005年~2009年にはポール・ロジャース、2011年以降はアダム・ランバートと言った素晴らしいボーカリストを迎え、クイーンとしての活動はずっと続いています。
ちなみに2005年にポール・ロジャースと来日したライブを観に行きましたが、鳥肌ものの最高なロック体験だった。なかでも、唯一フレディの映像と共に演奏した『ボヘミアン・ラプソディ』は涙なくしては聴けず、とても感動的な一場面でした。
フレディと一緒に、まだまだ続くクイーンの物語。
これからの活動も楽しみです。
