先日、たまたま訪れたブックオフで『レジェンド・オブ・ロック』と冠した本が目に止まった。
「ジミ・ヘンドリックス」「ディープ・パープル」がタイトルになっている2冊の本。両アーティスト共に大好きだし、夢中になって聴いていた時代もあった。
とはいえ「今さら感」もあり…。それでも何となく気になったので手にしてみると、なんとこの本にはDVDが付いているではないか! 映像付きはやっぱりうれしい。
さっそく中身をチェックしてみると、
・ヒストリー
・サウンド分析
・ディスコグラフィー
・付属DVD解説
という、何ともロック好きのツボを突く内容となっている。
しかも! 定価【3,800円+税】というとっても高めなこの本が、なんと!!【520円(税込)】で売られているではないか!! そして、このとき訪れたブックオフは一部の商品を除いて30%OFFの神セールを開催中だったので、さらに安く手に入れることができる。
こういうことが起こるからブックオフ巡りはやめられない。ホント楽しい。
以前、COMPLEXの1stアルバムのバンドスコアに200円の値札が貼られていた時もかなり衝撃を受けたが(もちろんゲット)、今回も「ブックオフよ、ありがとう。値段の決め方ワケわからないよ!」と心から思いつつ、ありがたく購入させていただいた。
というわけで、内容にはとっても満足できた本なので、さっそく紹介してみよう。
DVDブックシリーズ/レジェンド・オブ・ロックとは?
2008年にヤマハ・アトスから刊行されたDVDブックシリーズで「ジョン・レノン」「クイーン」「ジミ・ヘンドリックス」「ディープ・パープル」「ザ・フー」というラインナップになっている。
いずれもレジェンドと呼ぶに相応しいビッグ・アーティストばかりで、特にそのアーティストに興味を持ったばかりの初心者を想定して発売した入門書。また、既にファンの人達でも資料的な保存版として活用できるし、コレクターズ・アイテムとして所有するのもいい。
付属のDVDではアーティスト本人や活動を共にした関係者、ミュージシャンらが当時をコメントしている。レコーディングにおけるサウンド分析や秘蔵映像は貴重で、正にロックファン必見の内容になっている。
『伝説のアーティストをDVDと本で体験!』
書籍の帯に書かれたこのキャッチコピーに偽りはない。
ジミヘンとパープル 内容をまとめてチェック
先に触れたように、このDVDブックシリーズはヒストリー、サウンド分析、ディスコグラフィー、付属DVD解説で構成されている。
ヒストリーでバンド、アーティストの歴史を振り返り、サウンド分析ではバンドメンバーや関係者のそれぞれに焦点が当てられ、興味深いエピソードを収集できる。
私的にはジミヘンで言えばあくまでもジミ・ヘンドリックス個人に、パープルで言えばリッチー・ブラックモアにしか興味がなかったが、改めてバンドメンバーのことを知ると、次にアルバムを聴いたときにすべてのパートに耳がいくから不思議なものだ。そして、新鮮な気持ちでサウンドに触れることができて楽しい。
ディスコグラフィーに関しては特に特筆することもないが、曲名からアルバム解説までコンパクトにまとめてあるので読みやすい。
そして、この本の醍醐味とも言えるDVD解説。
双方ともに一枚のアルバムをピックアップした制作ドキュメンタリーで、名盤ができるまでの当時のエピソードや、バンドならではのメンバー間の確執などは実にリアリティで興味深い。メンバーや関係者がそれぞれの目線で語り手となり順に回想していくが、話のつなぎが巧みに編集されているので、とてもわかりやすく当時のレコーディングを想像することができた。
各パートのちょっとした演奏も収録されているので、楽器を弾く人ならよりいっそう楽しめるはずだ。
詳細はこちら
ジミ・ヘンドリックス | ディープ・パープル | |
ページ数 | 64ページ | 80ページ |
DVD収録時間 | 約60分 | 約85分 |
ピックアップ・アルバム | エレクトリック・レディランド | マシン・ヘッド |
サウンド分析/人物 | ジミ・ヘンドリックス、ノエル・レディング、ビリー・コックス、ミッチ・ミッチェル、バディ・マイルス、ラリー・リー | リッチー・ブラックモア、ロジャー・グローヴァー、イアン・ベイス、ジョン・ロード、トミー・ボーリン、ジョー・サトリアーニ、スティーヴ・モーズ、ニック・シンバー、グレン・ヒューズ、ドン・エイリー、イアン・ギラン、ロッド・エヴァンス、デヴィッド・カヴァーデイル、ジョー・リン・ターナー |
あとがき
この本に出会ってからジミヘンやパープルを改めて聴きまくっているし、それに合わせて60~70年代に活躍した他のバンドもAmazon Music Unlimitedで片っ端から聴いている。
60~70年代のロックシーンって、やっぱり空気感が違う。結局、ずっと聴き続ける音楽はこの時代のものが多いし、音楽誌だっていまだにこの時代のアーティスト特集をよくやっているのは、半世紀を過ぎた今でも変わらず需要があることの証だろう。
きっと100年経ってもこの時代の音楽は聴き続けられていると思う。
本の帯には刊行予定のアーティストとして「ピンク・フロイド」「クリーム」「U2」らを始めいくつかのアーティスト名が記されているが、実現しなかったようで残念な限りだ。
ピンク・フロイドなんて、ぜひこのシリーズで発売して欲しかった。
しばらくは、この時代のロックを聴きまくりたいと思う。
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