ジャックと天空の巨人
はじめに結論を言ってしまえば、家族揃って楽しめるファンタジー映画の決定版だと思う。
114分という長くも短くもない上映時間、飽きずに展開していくテンポの良さ、難しいことは一切ないストーリー、巨人を始めとした迫力ある映像の数々。
どれをとってみても最高に面白い。映画の魅力がたっぷりと詰まった名作だと思います。
何度でも観たくなる童話ファンタジーの傑作と言えますね。
さすがに5回以上も観ていれば細かいところでツッコミたくなる場面はありますが、この映画の魅力は尽きません。
ツッコミどころも交えつつ、この作品の魅力をお伝えしたいと思います!
概要
童話「ジャックと豆の木」をベースに、人間と巨人の壮絶な戦いを描く3Dアドベンチャー大作。中世のイギリス。
農家の青年ジャックは、ふとしたことから人間界と巨人界を隔てていた禁断の扉を開けてしまう。何百年にわたり人間界から隔絶されていた巨人たちは、かつて自分たちが住んでいた地上を取り戻すため人間界に足を踏み入れ、ジャックら300人の人間が、100人の巨人を相手に戦いを挑む。
主人公ジャックを演じるのは「アバウト・ア・ボーイ」のニコラス・ホルト。監督は「ユージュアル・サスペクツ」「X-メン」のブライアン・シンガー。(「映画.com」より引用 )
原題 | Jack the Giant Slayer |
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監督 | ブライアン・シンガー |
脚本 | ダレン・レムケ、クリストファー・マッカリー、ダン・スタッドニー |
製作国 | アメリカ合衆国 |
製作年 | 2013年 |
主な出演者 | ニコラス・ホルト エレノア・トムリンソン スタンリー・トゥッチ イアン・マクシェーン ビル・ナイ ユアン・マクレガー |
感想(ネタバレあり)
ネタバレありとしていますが、たとえば謎解きがあるような難解な映画ではなく単純明快なストーリーになっているので、見たまんまの率直な感想でこの映画の魅力をお伝えしたいと思います。(ひとつも情報を知らずに映画を楽しもうとしている方はご遠慮ください)
元ネタになっているのはイギリスの有名な童話「ジャックと豆の木」と民話「巨人退治のジャック」で、これらの物語をベースにストーリーを構成。善人と悪人、そして人間と巨人の戦いを描きながらラブストーリーもある、とってもわかりやすい物語。
ちなみにラブストーリーと言っても、ソフトなキスシーンがある程度で純粋そのものなので、子供と観ても問題ないかと思います。
ストーリーは人間と巨人の戦いによって巨人たちを天空の世界に追いやり、下界への侵略を根絶する回想シーンから始まります。正確にはおとぎ話を子供に聞かせている内容がこれに当たるわけですが、再び巨人が下界に攻め込んでくるまでの展開にはスピード感があり、すぐに映画の世界に惹き込まれますね。
この映画のキーとなるのは、魔力を使って巨人を服従させることができる「王冠」と、天まで届く豆の木を作り出す「魔法の豆」。
これらを悪用しようとする人間と、自分たちを天空の世界に閉じ込めた人間(修道士)に恨みを持つ巨人が争っていくわけですが、自然美とCGを駆使した映像は観ていてとても楽しめます。巨人のリアルな気持ち悪さは、小さすぎる子供には刺激が強過ぎるかもしれませんが、ギリギリセーフと言えるでしょう。
物語の大枠については想像通りに進んで行くので細かい内容は割愛しますが、楽しめるポイント(ツッコミどころは赤)を挙げてみたいと思います!
・主人公ジャックと王女イザベルの運命的な出会い
・修道士から馬と引き換えに手に入れた「魔法の豆」が解き放たれるまでの過程
・天空へと辿り着いた人間たちが目にする、地上のような巨人の世界
・意外にちゃんとした生活を送っていた巨人たち。1000年もの間、下界との往来はなかったはずなのに、様々な生活用品のほか豚などの家畜までがいる意外な世界
・騎士団長エルモントと裏切者ロデリックの死闘
・王冠を取り戻した巨人が再び下界へ降り立つまでのドキドキ感
・ついに地上へ降り立った巨人たちに責め立てられる死闘
・巨人と人間たちの綱引きを見ていると意外に力が弱い巨人たち
・巨人のボス、ファロンに待ち受ける想像を超えた悲惨な最期
・巨人ファロンがつけたときは指2本にハメていたはずの王冠。しかし人間がかぶると普通のサイズの王冠。伸縮自在な不思議な王冠
・死闘を制し、巨人たちを再び天空へと戻したジャックのカッコ良さ
ラストはもちろんハッピーエンド。
ジャックは王女イザベルと結婚し、無事に平和を取り戻す。
さて、物語のキーとなる王冠は、最終的にどこへ行くのでしょうか。
あとがき
いや~、この映画は本当にいいですね。定期的に観ています。
同じように「単純明快に楽しめる」映画で言うと『アバター』も大好きですね。いつでも観られるようにDVDを買ってしまったほどハマりました。
映画の楽しみ方は作品によって様々ですが、アタマを悩ませることなくドッぷりと楽しめる作品がやっぱり個人的には一番好きかも知れないです。
気になった方はぜひともご覧ください!