「デイ・アフター・トゥモロー2020」
映画を何か観ようとTSUTAYA店内を徘徊していた時に、たまたま目に止まったのが今作。
パッケージで内容を確認すると、ディザスターパニックを題材にしていて単純に楽しめそうだし、「ハリウッド大作」なんだろうなと勝手に思い込み、迷わずレンタルしました。
結論から言うと、これぞB級(C級?)映画の決定版!
開始5分で違和感を覚え、10分が過ぎた頃には「このまま見るべきか否か」を真剣に考えてしまった(笑)。
結局、最後まで観たわけですが…。
違った意味で深く印象に残った映画だったので、ご紹介したいと思います。
概要
温暖化による氷河融解が引き金となり、北半球を襲った未曾有の気候変動。超低温のストームが発生し、瞬く間に地球は極寒の闇に閉ざされてゆく。気象学者のマークと妻のヘレンは、破滅を阻止するため、必死で気象データを収集していた。その頃、娘のブリーは雪崩で埋まった大学に、学生たちと共に閉じ込められてしまう。救出のため、孤立した大学に向かうマークたち。その間にも、《絶対零度嵐》襲来の時が迫る…。(「Oricon」データベースより引用 )
原題 | ARCTIC APOCALYPSE |
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監督 | ジョン・コンデリクエリック/ポール・エリクソン |
脚本 | ビル・ハンストック |
製作年 | 2019年 |
主な出演者 | ジョエル・ベルティ ジェニファー・リー・ウイギンス ローレン・エスポジット チャールズ・タウンセンド アナ・クリステンセン ブレイク・ダン |
感想(ネタバレなし)
いや~、凄かった(違った意味で)。冒頭にも書いたようにハリウッドの大作映画だとうっかり勘違いして見始めたので、すぐに「映像のチープさ」に違和感を覚えました。
「これは…、本当にあのパッケージの映画なのかな??」
CGを駆使した凄い映像をイメージしてたので、あまりの落差にちょっと笑ってしまった。
映画の開始直後には世界があっという間に極寒の地に。ストーリーがまったく見えず、こっちがディザスターパニックを起こしてしまいそうな展開。
はっきり言って、あまりにもトホホな映画だったため細かいレビューはしませんが、ネタバレしない程度にツボを挙げていきたいと思います。
・映像(CG)が凄い(もちろん逆の意味で)。
・同じカットを使いまわしてる疑惑(軍機の飛行シーンや車での逃走シーンなど)。
・これは必要なシーンなのか?と思わずにはいられない珍場面の数々。
・オオカミに追われるシーンで、超絶奇跡的にやり過ごす(この発想はない)。
・暴漢グループとの圧巻な戦い。地割れに落ちたり、いきなり雷が人に落ちたり(このシーンには爆笑)、支離滅裂なショータイム。
・プロパンに銃弾を撃ち込み爆破したのに、全員無傷のミラクル過ぎた脱出劇。
・雪崩や暴風雪からフルスピードで逃げるのに、道路には積雪があったりなかったりする心あたたまる手抜き感。
・シーンに合っているとは思えない微妙なラインのSEやBGM。
最後までよく分からないまま、テキトーな感じのハッピーエンドを迎えて終了。
めでたし、めでたし…。
あとがき
今までB級映画と呼ばれるような作品をあまり見たことがなかったので、かなり衝撃的だった。別に馬鹿にしているつもりはないので、気分を害したなら申し訳ないです。
ただ、単純にイチ映画ファンとして思ったのは、映画って監督の力量やセンスがものすごく重要で、作品の出来を生かしも殺しもするんだなと改めて思いましたね。(当たり前か)
CGやカメラワークのチープさもかなり目につく映画でしたが、何より話のつなぎが致命的に分かりづらい。無駄だと思う描写をカットしていけば、30分くらいで終わっちゃいそうな気もします。
ふだんはメジャーな作品を観ることが多いので、こんな映画に出会えたことはある意味で貴重だった気もしています。
内容はさておき、記憶に残る作品でした。
気になった方は、時間があるときにお楽しみください。